β遮断薬であがり症を克服する時の注意点

あがり症を克服するのに即効性の高さで知られるβ遮断薬にも薬物であるためにさまざまな注意点があります。

β遮断薬がもともと高血圧や狭心症などの予防する薬なので、心臓障害の一部やぜんそくなどの薬との併用において禁忌があります。ですから必ず医師の指示に従って服用する必要があります。

そして、あがり症に対しては強い効果が期待できるのですが「内気」や「全般性社会恐怖」といったことに対しては効果がまったく無いということも理解する必要があります。

この薬は即効性があるため不安をもたらす状況になる約1時間前に服用すればいいようです。

あがり症の不安を感じることが事前に分かっているような、例えば講演会や演奏会などに、その始まる前にあらかじめ服用しておくということです。

医師から指示された量を不安を感じる1時間くらい前に服用することで、効果が数時間にわたり持続するそうです。

また定期的にこの薬を服用することで次第に薬の必要性を感じなくなり、薬に頼らなくても済むようになることも多いようです。不安を感じる状況に慣れていき、やがて薬なしでも対応できるようになるということで、あがり症を克服するために過度にβ遮断薬に依存してしまう危険性は高くない、ということのようです。

このβ遮断薬の使用状況は国によってもまちまちのようで、例えばアメリカでの使用状況は一般化しているようで、プロミュージシャンのうち、約30パーセントがコンサート前に服用しているというデータもあるそうです。

また、そのうちの70パーセント以上の方が医師の指示によってではなく、自己判断によって服用しているそうです。しかしフランスでは「一時的な感情の高ぶりの結果、動悸や心拍数などに障害が発生した時」に限られているそうです。

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