あがり症をエクスポージャー法で克服する1 -2
あがり症の人が治療を受ける際、自分のことでありながらその問題点をうまく説明できず途方にくれてしまう人も多いといわれています。
それは「私はとてもあがり症で困ります」と言われても、治療する側はどう対処するのがいいのかが分かりません。ですから「あがり症です」ではなく「いつ、どこで、誰と、何をしている時に」あがり症の状態になってしまうのかのように問題点を整理することから始まります。
そこから自分がどのような状況に置かれると、あがってしまうのか、感じる不安の強さ、などの順にリストアップしていきます。
また嫌でも何とか立ち向かうことのできる状況はどういったものなのか、さらにいつも必ず避けてしまうほど不安の大きい状況とはどのような状況か、といったことを整理していきます。
これらの作業は、あがり症を克服するためのエクスポージャー法を実践する前段階の重要な作業となり、この前段階の準備において問題点をはっきりさせ、難易度順に並べ替えることがあがり症の克服への第一歩となります。
また大切なこととして、この不安を感じてしまう状況について、細かいことまで正確に記録しておくことが重要となります。
例えば、不安を感じてしまう相手の身分や年齢、性別、また、何人くらいの相手に話しをする時か、事前に予想がつく状況かどうか、などがあげられますが、これらの要素は、あがり症の度合いを左右する大きな要素となるようです。
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