あがり症をエクスポージャー法で克服する2 -2





例えば、人前に出てまったく話をすることができない人にいきなり「数十分、冗談を交じえながら落ち着いて話をする」などという目標を設定することには無理があると思います。

あがり症に悩んでいるところにさらに自信を失ってしまうことにもなりかねません。

こういった例での最初の目標では「まず小さな声でも構わないのでひとつ質問してみる」とか「他人の意見に賛同の場合にその意思を示す」ということぐらいが妥当ではないでしょうか。

そしてこの場合に、その言動の内容はどうであれ人前で実際に話ができたかどうかということがとても重要になってきます。そしてこういった経験を積み重ねることであがり症に対する不安が少しずつ緩和されていくことにもつながっていきます。そして落ち着いて話ができるように経験を積んでから、段階的に挑戦していくことになります。

最初に設定した目標が長い時間をかけ達成できる頃になると、目標で設定した以外のことについても自発的にエクスポージャーできるようになってきます。

そうなれば飛躍的にあがり症の症状も克服されてきて、人前に出て話をすることにも以前より抵抗が無くなってくるはずです。


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