レーシック術後の「リグレッション」とは

レーシック技術もめざましい発展を遂げ、施術前の患者さんへの説明に関しても「インフォームドコンセント」を徹底することで、リスクも含め十分な説明をおこない納得してもらうことが義務とされています。
この「インフォームドコンセント」は、レーシック手術のみでなくあらゆる医療の現場においてもいえることです。
レーシック手術を受ける場合に、通院しているクリニック担当医から十分な説明を受け、メリットだけでなく、手術によるリスクも良く理解したうえで了承し、手術を承諾することがトラブルを避けるうえでも、また自分の身体を守る意味でも重要です。

 

レーシック手術において、患者が負うリスクとはどのようなものか。
レーシック手術における一番のリスクともいえるに「リグレッション」と呼ばれているものがあります。
「リグレッション」とは、レーシック手術後で視力を回復した後、時間の経過によって再度視力が弱まり、再び近視状態に戻ることを意味しています。
レーシック手術後に、眼を酷使したり、眼に負担をかけることが原因のこともありますが、それ以外にも起こるという報告もあるということで、リグレッションのはっきりとした原因というのが、現時点ではわかっていないようです。

 

このような理由からレーシックの術後にクリニックが定めた一定の期間内にリグレッションが起こった場合など無料で再手術を行うシステムもあるようです。しかし、一度目のレーシック手術によって角膜を再び削ることができない厚さになってしまった場合には、レーシックの再手術を受けることはできないということです。

 

レーシック手術によって、近視や乱視が治るということは喜ばしいことですが、こうしたリスクも可能性としてあることを十分に理解をしておくことも重要です。